AIでプロジェクトマネジメントはどう変わる?

AIや機械学習技術が飛躍的に進歩しています。Alexaやグーグルホーム、Gmailのスマートリプライなど、AIが日常生活にも浸透し、自動運転車の実用化も取り沙汰される中、プロジェクトマネジメントの世界においてAIはどのような役割を果たすようになるのでしょうか?

ビジネスの世界では、競争力を保つために業界を問わず様々な企業がAIを導入し、会社に眠るデータを活用しようとしています。いずれAIは全ての会社において欠かせないものになるでしょう。現在既に、10社に8社がAIを取り入れている(※英文のみ)という統計もあります。

例えば保険大手のチューリッヒでは、怪我などの保険金請求業務にAIチャットボットを活用しています。またドイツの小売大手、オットー社は人間には不可能なスケールで自律的にオペレーション判断を下せるAI/機械学習技術を導入しました。飛ぶ鳥を落とす勢いのAIに仕事を奪われるのでは、と心配する人も絶えないのも当然のことです。今から15年、20年というスパンでは、AIの普及によってかなり複雑と思われる職業(ジャーナリストやドライバー、シェフ、証券アナリストや弁護士まで!)も脅かされるとか。

ですが2030年までにロボットにとって代わられる職種は7300万種(※英文のみ)という記事もでている一方で、ロボットの登場によって今は存在しない新しい仕事も生まれると言われています。AIは決して恐ろしいものではありません。AIの導入によって人間が仕事をしやすくなる可能性もあるのです。特にプロジェクトマネジメントに携わる方にとっては近い将来、AIが最も頼れるチームメンバーになるかもしれません。AIや予測分析、機械学習といった先端技術の発達によって、プロジェクト・デリバリのあり方は次のように変わると考えられます。 

1. プロジェクトマネジメント、リスク評価

どんなプロジェクトにも必ず不可測要因やリスクがあり、プロジェクトに携わるメンバーは持っている知識や経験、利用可能なツールを総動員して問題を分析し、これに対応しなければいけません。脅威の発見が遅れてしまうと、取り返しのつかない状態に陥ることもあります。しかし自ら学習できるロボットを使って過去の情報を評価し、より包括的なリスク評価モデルを作成できたらどうでしょうか?

機械学習技術は、コンピューターがプロジェクトの情報や高度なアルゴリズムを基に成り行きを予測し、潜在的脅威や脆弱性を発見できるというものです。プロジェクトマネージャーはこうした作業をAIに任せれば、プロジェクトにかかる時間とリソースを大きく節約できるはずです。

2. リソースマネジメント

プロジェクトマネージャーはプロジェクト期間中何度も進捗やスケジュール、コストを見直さなければいけません。しかしAIを使えば過去のプロジェクトを分析し、リソースマネジメントの状況をリアルタイムで把握することができます。AIは新たに必要となったリソースの管理や、必要作業時間数と人員計画に差異が生じた場合の調整などにも役立つと考えられます。
 
 
AIは仕事をスピードアップさせ、プロジェクトマネジメントの在り方を大きく変える可能性を秘めています。プロジェクトマネージャーとしては先端技術を進んで受け入れ、できる限りAIを利用するのが得策ではないでしょうか。おそらくプロジェクトマネージャーがAIにとって代わられることはないでしょう。むしろ、様々なタスクを代行し、プロジェクトマネージャーがより高次元な仕事に従事できるようになるはずです。

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William DeLorme's picture
ディレクター | テクノロジーチーム紹介部門
wdelorme@morganmckinley.co.jp

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