2019年 第3四半期 セールス・マーケティング 採用動向

若狭 麻衣 04 Oct 2019

Morgan McKinleyでは三か月ごとにセールス・マーケティング採用市場のマーケット情報をお届けしています。前期の総括、今期の見通しをまとめましたので、どうぞお役立てください。

2019年第3四半期の転職市場の主なトレンドは?

営業・マーケティングの転職市場において昨年から続いている動向ですが、2019年第3四半期もデジタルマーケティング、Eコマース、CRM関連の求人が中心を占めました。特に小売業界では多くの企業がEC人材を求めています。これはアマゾンや楽天、ゾゾタウンなどのサードパーティ・チャネルに加え、自社サイト(.com)を確立しようとしているブランドが多いためです。しかしファストファッションはこの限りではなく、業績が悪化し店舗を閉鎖しているブランドも少なくありません。

小売業界の他に採用意欲が旺盛なのはフィンテックとホスピタリティ業界です。ホスピタリティ業界では東京五輪に向けて、営業・マーケティング以外の部門でも非常に積極的に採用活動を展開しています。

Sales & Marketing Recruitment Trends

最も需要が高かったスキルは?

先期最も需要が高かったスキルは「デジタル」です。数年前から重要なキーワードとなっており、多くの企業がEコマース、デジタルマーケティング、CRMやECマーチャンダイジング(ECトレードマーケティング、Eテーラーとも)職で採用を進めています。この傾向は小売業界、中でもアパレルやラグジュアリ系の企業で顕著でした。各社は今までのセールス・ドリブンのECから、マーケティング・ドリブンのECに軸足を移しているようです。

ロイヤリティ・プログラムの経験があるCRMも高需要でした。

転職市場において需要と供給が釣り合わず、スキルギャップが大きい分野は?

新たな動向ではありませんが、キャリア志向が高い営業・マーケティングのジュニア人材が不足しています。20代半ばから30代前半のミレニアル世代においては、キャリアアップよりもワークライフバランスを重視する人が多い一方、面接官は明確なキャリアゴールや仕事で成功したいという意欲が高い候補者を好む傾向があります。この期待値の差の解消は難しく、企業はこの年齢層において理想とする人材の確保に苦戦しています。

また、一部日系企業は中国事業の拡大を計画しており、転職市場では中国市場に精通したECマネージャーが不足しています。

2019年第4四半期の転職市場の見通しは?

2019年第4四半期も再び、デジタル人材の需要が営業・マーケティングの転職市場を牽引すると思われます。マーケティング部長クラスの採用においては今やデジタル経験は必須となっており、デジタル経験が「あれば尚可」だった5年前とは大きく様相が変わっています。ホスピタリティ業界は急速に人員を拡大しており、オリンピックまでは積極採用が続くでしょう。当社では外資系のビッグネーム数社から日本市場進出の相談を受けており、この分野ではいよいよ人材獲得競争が激しくなる見込みです。

2019年 第三四半期 セールス・マーケティング 採用動向

Mai Wakasa's picture
マネージャー | セールス&マーケティング 紹介部門
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