2018年金融フロントオフィス給与動向を占う ~2017 年の採用動向を振り返って~

熊沢 義喜 16 May 2018

2018年銀行&給与ガイドリリースに際して、今年の給与レンジの背景を紹介致します。

欧州ではブレグジット 交渉の不透明感、米国では税制改革など不安定な世界経済、そして日本国内では長期化するデフレへの懸念などの景気動向が、 投資銀行の採用に影響しました。 
2016年に引続き、 多くの金融機関の採用戦略は「慎重」が合言葉となりました。

セールス&トレーディング部門と投資銀行・資本市場部門で明暗がわかれました。

セールス&トレーディング部門

セールス&トレーディング部門は欠員補充採用及びアップグレード採用(それまでのポジションに、よりスキルセットの高い人材をあてがう採用)中心で、増員は限定的でした 。バンカーの年俸(特にボーナス部分)にも影響があり、業績低迷を背景にセールス&トレーディング業務のプロフェッショナルにとって厳しいものとなりました。 多くのプロフェッショナルは不安定な状況下、リスクに敏感で(外資系、日系を問わず);転職に際してギャランティー・ボーナスを要求するケースが増えました。 

投資銀行・資本市場部門

一方で、 投資銀行部門(特にM&A)及び資本市場部門(特にDCM)は堅調でした 。
給与水準は安定しており、2018年も大きな変化はないと予想されます。 

2018年に入り、堅調な世界経済及び日本経済の推移は明るい兆し。日本国内においては、輸出企業を中心に業績も急回復。2018年の市場も滑り出しが好調なため、本年の転職市場はもう少し楽観視できそうです。

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シニアマネージャー | 銀行&金融, フロントオフィス 紹介部門
ykumazawa@morganmckinley.co.jp

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