面接対策ポイント―大切な面接で失敗しないために

佐藤 和都 10 May 2019

今回は、転職活動という長いプロセスの中で最も大切な過程の一つである面接ついてお話しようと思います。

面接の内容は、どういったポジションを受けるかによってかなり差があります。例えば、戦略コンサルファームの場合はケーススタディー、ソフトウェアデベロッパーの場合はプログラミング試験等、ポジション特有な面接もあります。今回は、オーソドックスなタイプの面接で良く聞かれる質問と注意点をご紹介させていただきます。

面接準備の大切さについて

転職活動では多くの場合、面接は2~3回、1回当たりの面接時間は1~2時間程度です。その中で面接官の質問に答えつつ、十分に自己アピールするには、入念な準備が欠かせません。希望先から内定を貰う求職者をみていると、どんなに優秀な方でも、きちんと面接の準備をし万全の態勢で面接に臨んでおられます。面接官の方々も、面接に慣れている方が多く、求職者がどれくらい準備されてきたのかは、すぐに見抜くことが可能です。いくら志望動機を語っても、準備不足が見えてしまうようでは、説得力に欠けてしまいます。現職で勤務しつつの転職活動ですと中々準備の時間を取ることは難しいかと存じますが、確実に内定を得るためにも、可能な限り準備をして面接に臨みましょう。

基本的な面接での質問事項

1. 自己紹介
面接は、まず自己紹介から始まることが多くあります。2~3分以内で、今までどのようなお仕事をされてきたかを簡単にお話下さい。結びが難しければ、簡単に転職活動理由で締めても良いです。受けているポジションや企業、志望動機に特に関わりがない限りは、学生時代のことについて長く語る必要はありません。あくまでキャリアを中心にお話しましょう。
 
2. 転職活動理由及び志望理由
転職活動理由や志望動機については、大げさなものでなくて結構ですので、きっかけとなった出来事や、ご自身の体験等を交えてお話するとオリジナリティが増します。
 
3. どのように活躍・貢献できるか
未経験や若手の方の場合難しいかもしれませんが、現時点でご自身が今まで培ってきたどのような能力をどのように生かせるとお考えか、お話して下さい。面接は、自分を売り出す場でもありますので、たとえ経験が短かったり、未経験であっても、どのように貢献できると思うか伝えることが重要です。経験のある分野の場合は、より具体的に、プロジェクト例や業務例を出しながらお話し下さい。
 
4. どのような業務に挑戦したいか
これは、前述の「何ができるか」という質問ではなく、何がしたいかという質問です。入社したらやってみたい業務内容や、中長期的に挑戦したいことをお話し下さい。将来的な目標やキャリアゴールと絡めてお話ができるとベターです。
 
5. 強み・弱み
強み―どのような内容でも結構ですので、具体的なエピソードも添えてお話をしましょう。単に、「私の強みは○○です」だけではなく、「例えば、、、」と、実際に起こったできごとを以ってそれをバックアップできるようにしましょう。
弱み―弱みについても、どのような内容でも結構です。ただし、以下の2点に気を付けましょう。

  • そのポジションについて決定的なダメージとなるような弱み。(例)営業ポジションなのに人と話すのが苦手、など
  • 弱みについて、どのように対処しているかまで述べる。
    弱みを聞く理由は、弱み自体ではなく、ご自身で自分の弱みを把握し、その上でどのように対処しているかということを知りたいからです。そのため、裏を返せば強みとなるもの、例えば「自分は完璧主義で、、、」といった内容もあまり受けが良くないように感じます。

強み・弱みは、少なくとも2つずつ用意しておきましょう。

 
6. 現年収・希望年収
現年収については、企業によっては内定後源泉徴収の提出を求められることがありますので、正直に答えましょう。できれば、基本給、ボーナス、残業代、その他手当等の内訳も説明しましょう。
希望年収については、どのように答えればベストかというのはケースバイケースですので、都度担当のエージェントと相談しましょう。

7. 他に面接中の企業
他に面接をしている企業についても聞かれることがあります。
趣旨は、求職者の他社の選考状況を把握し、自社の選考スピードも上げる必要があるか見極めるためです。例えば、他社で最終ステージ、自社ではまだ1次面接という場合であれば、他社で決まってしまう前に次の面接を実施しなくてはなりません。求職者にとっては、より多くの内定を貰えるために有利になりますので、他社選考状況についても正直にお伝えしましょう。社名をお伝えするのが憚られる場合は、業種と、どのステージにいるのか(1次面接終了後結果待ち、等)をお話し下さい。
 
8. 逆質問
面接の最後に、逆質問の時間があることが多くあります。折角現場の方・人事の方に質問できる機会ですので、何でも積極的に質問しましょう。
ただし、以下の3点は避けるようにしましょう。

  1. 面接官に対する個人的な質問
    面接官の方が何故その企業に入ることに決めたのか等、個人的な質問については、喜ばれる場合と嫌がられる場合があります。
  2. 面接官が答えられないような質問
    例えば、「御社の今後5年の経営計画について教えて下さい」等。面接官が現場の方の場合、経営陣しか分からないような質問をしても面接官も困ってしまいます。面接官が部門トップの方や社長の場合は、経営計画等を聞いても良いかもしれませんが、聞いてどうするのか、と疑問に思われてしまうような質問は避けましょう。
  3. ネットに載っている情報など、調べれば答えが分かる質問
    面接不合格の理由としてたまに聞かれるのが、「ウェブサイト等を見れば事前に調べられるような質問を繰り返しされ、事前の調査力・やる気に疑問があるため」というフィードバックです。面接官も本来の業務が多忙な中面接を実施しているため、ネットを見れば答えが分かるような質問をされるとがっかりしてしまいます。また、求職者にとっても、現場の方や人事の方に直接質問できる貴重な機会ですので、ネットでは分からないような疑問点をしっかりと整理し、面接でクリアにしましょう。
    尚、おすすめの質問は、実際に入社した際の業務や環境についての質問です。こういった質問は、聞かれている側からしても答えやすい上、入社を真剣に考えているというアピールにもなります。例えば、
  • 今活躍しているメンバーはどのようなバックグラウンドか
  • どういうパーソナリティーの人が成功しやすいか
  • 具体的なキャリアパス
  • 入社してからしばらくの業務内容・一緒に働くメンバーについて
  • 等です。

以上、オーソドックスな面接で良く聞かれる質問です。上記のような質問は、どちらかというと若手や未経験の方に聞かれることが多く、シニアな方には聞かれないこともあります。例えば、部門長レベルの求職者に強みや弱みや志望動機を直接聞くことは少ないかもしれません。それよりも、実際に入社してどれくらいのスピード感でどれくらいの収益を生み出してくれるかといったシビアな内容になることが多いです。ただし、会話の引き出しとして用意しておくに越したことはないと思います。また、どのレベルの方にも言える大切なポイントは、聞かれたことにシンプルかつ正確に答えるということです。これは簡単に思えて実は難しいポイントです。先日も、シニアレベルの方でしたが、「何ができるかという質問に対し、何がしたいとという答えばかりいただき、聞きたいことにお答えいただけなかった」という理由で面接不合格となった方がいらっしゃいました。質問の内容を正確に理解し、簡潔に答えるということに留意しましょう。
 
冒頭ご説明したように、面接の内容やポイントは、ケースバイケースです。面接に際しては、担当のエージェントと事前に打ち合わせを行い、しっかりと準備をして臨みましょう。

モーガンマッキンリーは、面接の準備も含めて、転職活動すべてのプロセスできめ細かいサポートを提供させていただきます。転職活動をお考えの方はぜひお気軽にご連絡下さい。

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コンサルタント | 銀行&金融 紹介部門
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