離職率改善のために「今すぐできる」5つの対策

金澤 ますみ December 6, 2019目安: 1分

「組織は人なり」と言いますが、本当に社員を大切にできている企業は一体どれだけあるでしょうか?せっかく採用した社員が辞めてしまうと、時間やコストが無駄になるだけでなく、会社の評判にも傷がつき、社内にも嫌な雰囲気が広がってしまいます。

しかしご安心ください!リテンション戦略には、お金も難しい概念も必要ありません。今回は「今すぐできる」5つの離職率改善策をご紹介したいと思います。

まず初めに、「え、こんなことで?!」と思わないでください。離職率を改善するには根本原因の究明が欠かせません。しかし、中には心がけ一つでできることもあります。大切なのは社員のエンパワーメントであり、社員が「リスペクトされている、会社に大切にされている」と感じることです。カタカナが多くてとても難しく聞こえますが、どれも人間としてのごく基本的な欲求ですから、対策もごく当たり前のことでよいのです。

1. 部下の話を聞くこと 

会社や仕事が嫌そうな素振りをあからさまに示す部下もいますが、そうではない場合もあります。ネガティブ思考、やる気がなさそう、テンションが低いなどのサインを見逃さないようにしましょう。こうした兆候が見られたら、まずは悩んでいることがないかをさりげなく聞いてみるのがおすすめです。のびのびと活躍してほしいと思っていることを告げ、効果的な解決策はないか、一緒に考えてみることが大切です。

また、作業効率をアップするためのアドバイスをしたり、一部の業務を他の人に割り振るなどすれば、モチベーションを取り戻してもらえるかもしれません。たとえ悩みが100%解決しなくても、話を聞いてあげるだけでもいいのです。Salesforceの調査では、「話を聞いてもらえる」と感じている社員はそうでない社員と比べてエンパワーメントを感じ、仕事でベストを尽くしたいと思う確率が4.6倍(※英文記事のみ)になることがわかっています。

2. 共感すること、ひとりの人間として部下に接すること

皆さんは部下(社員)一人ひとりがどんな人間なのか、ご存知でしょうか?ひとりの人間として普段から接していれば部下の気持ちを汲み取ったり、どんな時にやる気が出るのかを把握することもできるでしょう。さらに、こうした日頃の積み重ねによって信頼関係が生まれ、何かトラブルがあったときに「上司(会社)に相談してみよう」と思ってもらえるのです。「上司が共感を示すことで部下の定着率が改善する」と考える社員は全体の96%に上るという調査結果もあります。(※英文記事のみ)

「そうはいっても具体的にどうすればいいのかわからない」 という方はまず、部下と仕事に関係のない話をすることから始めてみましょう。部下の性格やタイプを知り、それに応じたコミュニケーションスタイルをとるようにします。自分をわかってくれる上司がいると感じた部下は、進んで胸の内を打ち明けてくれるようになるでしょう。

3. ウェルビーイングを推進すること

ウェルビーイング(wellbeing)とは、WHOの定義によると「健康とは、病気でない、弱っていないということではなく、肉体的にも精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること」を言います。最近では労働者のウェルビーイングが会社にとって非常に大切であると認識されるようになり、ビジネスの世界でも耳にすることが増えました。

しかし実際には「職場でのメンタルヘルスの問題は増え続ける一方だが、(他の戦略の一部ではない)独立したウェルビーイング対策を導入している会社は英国の全企業の8%にすぎない」という調査結果(※英文記事のみ)が示す通り、対応が遅れています。(日本企業の取組みについての統計は今のところないようです)

従業員の幸福度は、そのまま定着率につながっているといっても過言ではありませんから、何らかのアクションが必要なことは明らかでしょう。また、メンタルヘルスの増進にはストレスを解消するアクティビティが効果的です。例えば、会社として週1回ヨガ・レッスンを開催してみてはいかがでしょうか。仕事以外で社員同士が絆を深めるチームビルディングにもなり、一石二鳥ですよ。

4. 部下を褒めること

部下を褒める、そして時には表彰や褒賞・ボーナスといった形で日頃の働きを報いることも非常に大切です。このように貢献を認めてもらった体験が会社のためにできるだけのことをしよう、というやる気の源となります。褒めた方は忘れていても、褒められた方はいつまでも覚えているものです。(逆に「褒めてもらえなかった」という屈辱も根が深いので要注意です)

褒められたことによって、部下はまた褒められたい、もっと認められたい、と背伸びをして新しい業務にも積極的にチャレンジするようになります。そして褒められて、更にレベルアップして…という好循環が生まれるのです。また、こうした社員が増えると職場全体の雰囲気も明るくなります。「褒める」という単純な行為に宿るパワーを侮ってはいけません。「褒めることは、金銭的報酬を与えるよりも効果が高い」という研究もいくつも発表されているほどです。

5. 社内のキャリアパスを提示すること

仕事でステップアップできていないと感じると停滞感が生まれ、モチベーションが低下する場合があります。最近の調査では、回答者の3人に2人がキャリアパスが開けなかったらそれだけでも転職を考えると答えています。(※英文記事のみ)

勤続年数に関わらず、部下一人ひとりとキャリアパスについて話し合う場を設け、今の仕事以外にどんな可能性がありうるのかを正直に伝えるべきです。ある統計では、「上司が自分を認めてくれなければ転職する」という人の割合は約66%であることがわかっています。


いかがでしたでしょうか。当たり前すぎてがっかりした、という方もいらっしゃるかもしれません。しかし、イチロー選手が言っているように「びっくりするような好プレーが、勝ちに結びつくことは少ないです。確実にこなさないといけないプレーを確実にこなせるチームは強い」のです。

基本的なことほど着実に継続することは難しいです。しかし「組織は人である」からこそ、人として基本的なことが大事なのではないでしょうか。

Masumi Kanazawa's picture
コンサルタント | IT紹介部門
mkanazawa@morganmckinley.com

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