第二新卒転職体験談-転職を迷われている方へー

佐藤 和都 26 Feb 2019

ここ数年人材不足が深刻化し、求人数が増加する中で、第二新卒歓迎のポジションも多くみられるようになりました。第二新卒とは、一般的に社会人経験2~3年程度の方を言います。私自身も、1社目を2年で退職し、現職に転職しました。

正直、新卒で入った会社を2年で辞めるのは、辞める側にもとても勇気のいることだと思います。私も、本当に転職すべきなのか、これはただ逃げているだけではないのだろうか、と何度も自問自答を繰り返しました。しかし、転職を決心し、しっかりとした軸を持って転職活動をした結果、今は大変ながらもやりがいを持って働くことができています。
今回は第二新卒の方向けに、私の転職体験談をお話したいと思います。第二新卒の方でなくても、今転職をするか迷っておられる方は、よろしければご参考にしていただければと存じます。

転職を考えだしたきっかけ

私がまず転職を考えだしたのは、入社前と入社後のギャップがあまりに多きかったことがきっかけです。私は前職は銀行で働いていたのですが、想像を遥かに超える紙文化、手続の数、承認プロセスの長さにまず驚きました。もちろん、規制産業ですので、コンプライアンスが厳しく、順守すべき法律や条例が山のようにあり、対応方法もケースバイケースの上、常日頃内容の変更や追加があります。その一つ一つを確実に守るため、また銀行としての利益を守るためにも、膨大な手続や承認プロセスをきちんと踏む必要があることは理解できます。しかし、中には形骸化しているようなものや、本当にやる必要があるのか疑問に思うものもありました。お客様からの依頼に対しても、こちら側のルール上どうしても対応できない場合があり、自分が納得していない状態で、お客様からの依頼をお断りすることもありました。私の性格上、ルールや既存のやり方にとらわれず、柔軟に、臨機応変に対応すれば良いのではと考えることが多く、自分の本来の姿と、仕事で求められる姿に大きなギャップがあり、日に日に自分が自分ではない他の誰かに変えられていくような感覚に陥りました。
個人的にこういった環境に順応することができなかったのが、転職を考えだしたきっかけの一つでした。また、辞令により今まで積んできたキャリアとは全く関係ない部署に異動になることも多く、自分のキャリアを自分で選ぶことが難しいということも、転職を考え出した理由の一つでした。

転職を決心したタイミング

いくら仕事が嫌でも、入社して間もない会社を辞めるには、決心が必要でした。辞めるべきなのか、続けるべきなのか、悩む日々が続きました。そこで、一度自分の頭の中を整理すべく、以下の内容を紙に書きだしました。

  1. 今の仕事の何が具体的に不満なのか。何故不満なのか。
  2. 自分にとって、その不満は耐えうるストレスなのか耐ええないストレスなのか。
  3. 今の職場の中で、環境ややり方を変えることによってその不満を解消することできるのか

これらのことを、頭で考えるだけではなく、紙面上に文章化することによって、より明確にすることができました。そして、自分が不満に思っていることを解消するには、職場自体を変えるしかないという結論に至り、転職を決心しました。

具体的な転職ステップ

まず転職サイトに登録しました。そこで見つけた求人に自分で応募したり、連絡のあったエージェントに会うなどして、情報収集を行いました。しかし、初めは志望業界や職種がはっきりせず、志望動機も曖昧であったため、書類選考・面接でとても苦戦ました。そこで、今度は次の職場に関する希望について、また紙に書きだしました。私の場合は、

  1. ルールや既存のやり方に縛られない。
  2. 英語を使う機会がある。
  3. 外資系で、規模が大きすぎず小さすぎない。
  4. 色々な業界の人たちと話す機会がある。
  5. 単に物を売る営業ではなく、お客様のお話を聞きながら提案を考える、提案営業を行える。
  6. 柔軟な働き方ができ、ワークライフバランスが取れる。

の6点に絞り、あてはまるポジションを探しました。6つすべてを満たすポジションはなかなか多くないので、6つのうちどれを何個満たすのか確認しました。
そうすることで、その時々の自分の気持ちや他人の意見に惑わされることなく、はっきりとした軸を持って転職活動をすることができました。志望職種や志望動機もクリアになり、面接の合格率も格段にアップしました。また、いくつかのポジションで迷った際も、優先順位をつけやすくなりました。

エージェントに転職したきっかけ

実は、エージェントに転職したのは、当時お世話になっていたエージェントの方にお勧めされたのがきっかけです。結局お勧めしていただいたエージェントの方の会社とはご縁がなかったのですが、現職に落ち着きました。実際、先述の1~5については満たされています。6に関しても、中々忙しい毎日ではあるものの、やることをやっていれば文句は言われない文化であるため、フレックスを利用してジムに行ったり、年に1回は長期休暇を取ったりと、満足のいく水準となっています。

まとめ

転職は、とてもストレスがかかることです。特に、現職の業務をこなしながら、履歴書や職務経歴書を作成し、何度も面接に行くということは大きな負担となります。転職の理由や今後の希望についてはっきりしないまま転職活動を始めると、中々内定につながらず、疲れ果てて転職活動を中止してしまうことが多々あります。そうならないためにも、しっかりと転職理由や今後の希望を文章化し、一時の感情や周りの意見に左右されないようにすることが大切です。

第二新卒に限った話ではありませんが、特に第二新卒の場合、転職することが「逃げ」と感じることもあるかと思います。確かに、ただ今の仕事が嫌で転職するのは「逃げ」かもしれませんし、(個人的には人生逃げることも大事だと思いますがそれはまた別の話として)それを判断することは難しいことです。
ただ、その転職が「逃げ」なのか、「自分にとってプラスになる次のステップ」なのかを決めるのは自分です。自分がなぜ転職したいのか、どういうことをしたいのか、どうなりたいのかを、周りの誰でもない、自分自身にしっかりと説明することができれば、それは「逃げ」ではないのではないでしょうか。それができれば、自然と面接でも転職活動理由や志望動機を上手く伝えることができると思います。
それでようやく、転職活動をスタートさせることができると思います。転職は長い道のりです。書類選考から面接、給与交渉、現職の退職交渉など、やることはたくさんあります。また、そもそも自分に開かれている選択肢はなんなのか、適正年収はいくらくらいなのかなど、事前の情報収集も欠かせません。

もし転職を決意されたのであれば、ぜひエージェントを利用してみてください。少なからず、「自分にプラスとなる次のステップ」を踏み出すためのお手伝いをさせていただくことができると思います。

Kazuto Sato's picture
コンサルタント | 銀行&金融 紹介部門
ksato@morganmckinley.co.jp

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