女性のクールビズは余計なお世話?

環境省が今夏初めて「女性のクールビズ」を提案しました。

驚いたことに、涼しげな「空気が通るシルエット」の服装を促すだけでなく、「汗をかいても崩れにくい」メイクや、洗濯で使う制汗剤・冷却スプレー、「涼しくなる食べ物(夏野菜)」の摂取にいたるまで、推奨項目が沢山並んでいます。

この報道発表をうけ、「そもそも女性は冷房で身体を冷やしたくないし、言われなくても夏場の服装には気を使っているのでは?」「なんで女性だけを対象に汗対策に細かく言われなくてはならないのか?」と違和感を持っていたところ、市民団体が柔軟剤・制汗剤などに使用される「香料などの化学物質で体調を崩す人を増やす」と撤回を求めたとのこと。環境省も配慮の必要を認め、香料が含まれる制汗剤や柔軟剤の使用の呼び掛けを中止しました。

クールビズといえば、節電のため冷房温度を高めに設定した職場で、男性が背広のジャケットやネクタイをつけずに快適に働けるようにとの目的で政府が主導して、2005年に始まったものです。

女性へのお仕着せ案が少し目立つように思います

真夏に暑苦しい背広と長ズボンを着用しなくてはならなかった男性社員の間では「ありがたい」と思う人はいたと思いますが、そもそも女性社員はスカート着用でよかったわけですし、女性の側から「われわれにもクールビズを適用せよ!」などという強い働きかけがあったとも思えません。

そういえば先日、スウェーデン首都ストックホルムの鉄道員らが、うだるような車内にもかかわらず短パン勤務を禁止する会社に抗議して、スカートを着用して話題になっていました。メディアでも大きくとりあげられて結局、運行業者は短パン禁止規則を撤廃すると発表していました。

このように労働者側から強い要請があったならともかく、どうも最近、安倍内閣では晩婚化・非婚化への対策として「女性手帳」を配布しようとして不評を買って撤回してみたり、女性へのお仕着せ案が少し目立つように思いますが、皆さまはどうお考えでしょうか?

Brendan Walsh's picture
アソシエイトディレクター | 人事、経理・財務 紹介部門
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