停滞したキャリアを自分で打開するためには?

佐藤 和都 November 18, 2019目安: 1分

経験を積んでいるのにキャリアアップできない、キャリアがなんとなく停滞している気がする、という方はいらっしゃいませんか?そんな方のために、最近お会いした山下さん(仮名)の事例をご紹介したいと思います。

私が山下さんとお会いしたのは、先日ある金融機関からからサーチ依頼を受けた第一ディフェンスラインのリスクマネージャーポジションについてお話をするためでした。また、山下さんのこれまでの経験や今の職責、得意分野、そして今後のキャリアゴールを知りたいと思っていました。

色々と質問を重ねていくうちに、山下さんの抱えている問題が見えてきました。実は今までもいくつか経歴にマッチするポジションに応募していたのですが、すべて書類選考で不合格となったとのことでした。応募要件を満たしているにも関わらず、きちんと経歴やスキルが伝わらなかったせいで、折角の機会を掴めていないように感じていたのです。

山下さんはBIG4でのシニアリスクマネージャー、CROに相当する経験を積み、中堅の証券会社で幅広い金融商品を扱った経験もお持ちです。また、小さな会社の役員を務めたり、いくつも役職を兼任してリスク・コンプライアンス関連の重要なプロジェクトの責任者を務めてこられた経歴もお持ちです。それなのになぜ、経験がキャリアアップにうまくつながらないのでしょうか?

こうした場合、考えられる原因は主に3つあります:

  • パーソナルブランド(セルフブランディング)が弱い
  • キャリアプランが曖昧
  • 自己PR不足

 
もちろん、全ての方に当てはまるわけではありませんが、ひとつひとつ見ていきましょう。 

パーソナル・ブランド(セルフ・ブランディング)

パーソナル・ブランディングはビジネスにおいて最も重要なものです。投資家・起業家として有名なゲイリー・ヴェイナチャック(Gary Vaynerchuk)は次のように言っています。


 "Your personal brand is your reputation. And your reputation in perpetuity is the foundation of your career"
(自分のパーソナルブランドとは、自分の評判・信用である。そして永続的な評判こそが、キャリアの土台になるのだ。) 
 


皆さんは業界で、どのように認識されたいでしょうか。SNSが日々の生活の大きな一部分となりつつある今、正しく自分の価値をアピールするためにももっとSNSを利用することが重要になってきます。
 
まずはプロフェッショナルな繋がりを作りましょう。会ったこともない人にいきなりSNSでリクエストを送り、ネットワークすることに抵抗がある方もいらっしゃるかと思います。その場合は、LinkedIn のようなビジネスツールを使うのがおすすめです。使い方としてはまず、自分がやってみたいポジションに就いている人、目指す分野の専門家、リスク&コンプライアンス分野の有名人などを探し、つながりリクエストを送ってみましょう。
 
ウェブ上のつながりができたら、パーソナル・ブランディングをどんどんリアルの世界でも展開していきましょう。投稿内容に感銘を受けた人や、業界で影響力がありそうな人に、カフェなどで会ってもらえないかメッセージを送ってみるのです。その人の専門分野について教えを乞うもよし、どのようにして今のポジションに就いたかを勉強させてもらうもよし、ストレートにキャリアアドバイスをもらいたいとお願いするのもいいでしょう。
 
業界団体に加入し、研修や会議に参加してみるのもおすすめです。Morgan McKinleyでもイベントやキャリアセミナーなどを主催していますので是非ご活用ください。
 
会った人の数が多ければ多いほど、業界でのあなたのパーソナルブランドの認知度が高まっていくはずです。
 
山下さんは今までこうしたパーソナルブランディングや人脈作りにあまり時間をかけてこなかったと言います。山下さんの経験や強みを知る方が増え、キャリアアップにつながるといいですね。 

キャリア・プランニング

次に、キャリア・プランニングについてです。本当にチャンレンジグで、今後のキャリアの決定打となるようなポジションを掴むには、キャリアプランニングは欠かせません。もし自分のキャリアについて受け身の姿勢だとすれば、やりたい仕事がなかなか回ってこないのも当然ですよね。
 
まずはキャリアプランを明確にすることが大切です。自分の現状や気持ちを整理することから始めてみましょう。仕事上の強み・弱みは何か。情熱を注げること、やる気の源は何か。3年後、5年後どうなっていたいのか?その上で具体的かつ現実的な、キャリア目標に関連が深いゴールを設定します。達成度合いが測定可能であることも大切です。
 
その際には必ずタイムリミットも決めてください。SMART(Specific、Measurable、Achievalbe、Relevant、Timebound)なゴールであることが大切です。こうして決めたゴールを信頼できる友人に宣言し、後戻りができないようにするのも効果的です。
 
山下さんの場合は、日々の目標を達成しよう、与えられた仕事でいい成果を残そうと、「いい部下」「いい社員」であることばかりに気をとられて、「この仕事をすることで自分のゴールに近づけるか」という点に関してはあまり考えたことがなかったという反省点が見つかりました。過去の転職でも、今の会社を辞めたいから、年収がアップするから、といった視点で動いてきたので、長期的なキャリア目標を意識したことはなかったとそうです。 

自己PR

最後に、自己PRについてです。あなたを一番よく知っているのは、あなた自身です。自分がどんなタイプの人間なのか、長所・短所は何か、どんな時にモチベーションがアップするのかなど、候補者としての資質を面接官に売り込めるのは自分しかいません。キャリアチャンスを掴むには、こうした自己PRがとても大切になってきます。
 
自己PRの最も基本的なツールはレジュメ(CV、職務経歴書)です。レジュメを見れば今までどんな仕事をしてきたのか、一目でわかるようにしておかなければいけません。細かい字句だけでなく、見やすい構成にも気を配りましょう。
 
レジュメに記載した事柄を一つ一つ吟味し、「なぜこの情報が必要なのか」を論理的に説明できないものは削除します。また、読み手への配慮も大切です。リスク&コンプライアンス系の採用担当者は日常業務が忙しく、レジュメを詳細に読む時間のない方もいるでしょう。そのため、読みやすくかつ簡潔であることが極めて重要です。
 
例えば:

  • 絶対に知ってほしい経験や強みを「サマリー」として冒頭にまとめる
  • ベタ打ちの文章ではなく箇条書きにする
  • 仕事内容も大事だが「成果」「実績」もしっかり書く(各ポジションにつき3つ~4つが理想)
  • 応募するポジションに関係がある経験を厳選する
  • 「この情報を入れることでレジュメの価値が上がるか?」という目線で内容をチェックし、要らない情報は徹底して削る

 
山下さんのレジュメを見直してみると、内容があまりに詳細で、文章が長く非常に読みづらくなっていました。これでは、大事な情報が読み手に伝わっていなかった可能性があります。
 
 
山下さんはその後、上記の項目を見直し、再度ご自身の「付加価値」を考え直し他結果、次のチャンスを見事に掴み取ることができました。
 
キャリアが停滞しているとお悩みの方は、是非パーソナル・ブランディング、キャリアプラン、自己PRの3点を見直してみてください。

モーガンマッキンリーでは転職活動すべてのプロセスにおいて、きめ細かいサポートを提供させていただきます。転職活動をお考えの方はぜひお気軽にお問い合わせください。

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コンサルタント | 銀行&金融 紹介部門
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