プレスリリース | Morgan McKinley 2015年アジア太平洋地域雇用観測 :年末にかけ雇用市場は沈静化(2015年Q4)

2015年第4四半期Morgan McKinleyアジア太平洋地域雇用観測をお届けします。

第3四半期と比較して企業が慎重になった結果、求人数は横ばいとなりました。アジア太平洋地域では特に経済不安の影響から新規求人の急増が見られ、求職者数の増加も著しく、特に短いスパンでの転職を好む若いY世代のプロフェッショナルの動向が目立ちました。

更に詳細な情報、または弊社APAC COO, Richie Hollidayとご面談をご希望される場合は、是非お問い合わせください。

アジア太平洋地域観測2015年・第4四半期ハイライト:

  • 求職者数は49,701件、2015年第3四半期比で42%増
  • 求人件数は15,432件、2015年第3四半期比で0.6%増
  • 日本国内市場は第4四半期持ち直す
  • 雇用活動は第4四半期後半にかけて減速

第4四半期のアジア太平洋地域雇用観測では第3四半期と比較して求人数が0.6%微増にとどまったことが示されました。昨年同四半期と比較すると35%増と堅実な伸びが見えました。

「最終四半期は企業側の採用意欲が控えめな時期です」とMorgan McKinleyアジア太平洋地域COO, Richie Hollidayは語ります。「毎年この時期に多くの企業は翌年の雇用計画をたて、その為に採用活動は減速しますが新年のスタートと共に速やかに動きを取り戻します。

求人件数に反し求職者数は大幅に増加。49,701人と第3四半期に比べ42%増となり、同時期の前年比のおおよそ2倍となっています。 

転職希望者は、履歴書を更新し人材紹介会社に登録するなどして新年に向け準備を整えています。総合的に雇用市場は一年を通して堅実で、2016年には穏当な成長が期待できるでしょう。    

また、Hollidayは次のように話します。「APAC地域において”経済不安から求人数の急激な上昇が見られました。また、求職者数の増加も著しく、特に短いスパンでの転職を好むY世代プロフェッショナルの動向が目立ちました。」

日本

第4四半期の日本には大きな意外性は見られませんでした。安倍首相の掲げたインフレ目標は横ばいに終わり、第1四半期から第3四半期にかけ雇用市場は低調でしたが、第4四半期に入り好転し、求人数は前四半期の1,848件から2,352件と27%増加しました。転職活動も活発で求職者数は前四半期比で1,224人から1,368人と12%増しとなりました。

「第1から第3四半期の求職者数は安定の横ばいでした。」とRichie Hollidayは語ります。「しかし第4四半期の雇用観測結果では明るい兆しが見えました。ただ、日本は終身雇用の意識がまだ強く、他国に比べ簡単に転職をするという傾向は低く転職市場も緩慢であるため、これが新しいトレンドの始まりと言い切るにはまだ早いでしょう。」

オーストラリア

オーストラリアの経済は一年を通しとてもタフなものとなりました。シドニーの記録的な住宅価格の高騰や物価の暴落はオーストラリア経済に大きく影響しました。転職市場は上半期から第3四半期にかけては好調でしたが、第4四半期には減速を見せました。第3四半期では求人数が3,040件であったのに対し、第4四半期では2,180件と28%減となりました。 

オーストラリア経済は一年を通し鎮静化を目指すも、成功には至りませんでした。とMorgan Mckinley South Asia COO, Andrew Evansは語ります。「第4四半期に入りようやく努力が実を結び成果が見られました。企業と求職者に2015年の早期活動打ち切りの決断が見られ雇用市場も落ち着きを示しました。」

年間を通し派遣・契約社員の雇用ニーズは活況でした。これら雇用形態は通常、経済不安の時期に需要が高まります。現在のオーストラリアの経済状況を見る限りこれらの雇用形態のニーズは2016年も引き続き好調であると予想されます。 

シドニーの国際雇用市場はオフショアリングの悪影響を受けました。少数の国際的企業がAPACの本部をオーストラリアに残し、多くがオペレーション部門をアジアに移す決定をした為です。その結果、国際雇用市場は大きく減速しました。雇用ニーズの高い職種もあり、特にデータや分析に関連する職種での需要は好調で適切な経歴を持つプロフェッショナルの転職はさほど困難ではないでしょう。

シンガポール

シンガポール経済にとって、GDPの成長率は約2%に留まり厳しい一年となりました。小国であるシンガポールの経済は中国の経済と密接に結びついています。中国発のブラックマンデー(中国株式市場における株価の暴落)がシンガポールに心理的影響を与えているようです。企業は慎重になり経済鈍化の懸念から採用数を削減しています。雇用市場は第3四半期まで堅調で、年末にかけ不調を示しましたが、求人数に至っては前期比で5,840件から6,880件と18%の伸びを見せました。

「まるで中国がくしゃみをするとシンガポールが風邪を引くかのようです。」とEvansは語ります。「データ上は第4四半期も堅調な数字が見られたにもかかわらず、企業側は雇用を保留する傾向があり特に12月はその動向が顕著に現れています。」

APACの他の先進国市場と同様、シンガポールの国際雇用市場もオフショアリングによる悪影響を受けており、特に投資銀行でその傾向が顕著です。一方で、プライベートウェルスマネージメントにおいては引き続き高い需要が見られます。「中国で中流階級の富裕層が急激に増加、多くが資産運用・管理のサービスを必要としています。」とHollidayは話します。「シンガポールのプライベートウェルスマネージメントは安定していて信頼できると評価が高く、中国からの需要はシンガポールの銀行にとって追い風となるでしょう。」

中国

第3四半期に起きた中国発のブラックマンデーは引き続き中国市場に影響を与えています。中国の株価暴落は海外在住の求職者が上海を転職先候補地から外す動きを加速させました。企業がオペレーション部門を中国奥地の地方へ移動させる傾向は外国人管理職の興味を削ぐ結果となりました。

中国国内在住のプロフェッショナルにとっては雇用市場は一年を通し堅実でした。求人数は前四半期比で14%の減少(1,164件 から1,000件) は見られたものの、特に言語スキルならびに国際的な環境での経験のあるプロフェッショナルの需要は多いでしょう。

「第3四半期の投資家たちへの打撃にも関わらず中国の中流階級の購買力は衰えを知りません。」とHollidayは話します。「金融部門の成熟に伴い上海の金融業界で雇用チャンスが多く見られます。現状を見る限り先行きは明るいと言えるでしょう。」

数年来中国はトレーディングパートナーに元引き下げの決定を迫られました。 ついに中国は引き下げを実行、市場を騒がせました。 資産価値の減少は中国市場が個人投資家主導という事実によってさらに悪化した。

「中国の経済目標は世界が納得するものでしたが、独自の政策で実行されました。」とHollidayは語ります。「長く待ち望んだ元切り下げが実行され、数年来続いた過熱的な上昇相場は打撃を受けましたが、今後の相場下落はここまで大きなショックをもたらすことはないでしょう。」

香港

雇用観測のデータによると第3四半期から第4四半期にかけて香港市場は安定していました。
求人数は12%減少、求職者数は12%増加と年末の典型的な動向の想定範囲内に収まりました。

アジア市場の中で香港はもっとも英国や米国等の国際市場と密接な相互関係があり、中国市場の変動の影響はさほど見られませんでした。

Hollidayは次のように述べています。「転職となると香港は引き続き好適な地域です。求人数も安定した供給があり、求職者数も少なくありません。他のアジア諸国と比較して、この地域において長い歴史を持つ国際的な企業が高い影響を与えている結果とも言えます。」

以上

お問い合わせ先:
仲川 裕美                                                                                                       
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Morgan McKinleyアジア太平洋地域雇用観測

Morgan McKinleyは四半期毎に新規求人・新規求職者データをまとめたアジア太平洋地域の雇用観測を発表しています。プレスリリースの数値は、弊社の顧客企業からの求人情報および弊社の登録者情報、及び弊社のマーケットシェアやマーケットの知識を基にしたMorgan McKinley独自の社内データです。

Morgan McKinleyについて

Morgan McKinleyはスペシャリスト人材と、多くの業界・業種のリーディングカンパニーを結ぶグローバルな人材紹介会社です。

アイルランド、英国、欧州、中東、アジア、オーストラリアにオフィスを展開し、銀行・金融サービス、事業法人、プロフェッショナル・ファームなど幅広い業界をカバーしています。大企業をはじめ、多くの小規模事業者ともお取り引きをいただいております。

Morgan McKinleyはアジア太平洋地域において、オーストラリア、中国、日本、香港、シンガポールで人材紹介サービスを提供しており、採用企業及び求職者の皆さまに、各国ならびにグローバルの情報をお届けしています。

Morgan McKinleyは下記の賞を受賞しました。

  • ACCOUNTANCY RECRUITMENT COMPANY OF THE YEAR in Japan at the 2015 Recruitment International Asia Awards
  • SEEK annual recruitment awards: Winner of Mid-Sized Recruiter of the year, 2015 
  • Global Recruiter Asia-Pacific award 2015 for BEST MARKETING CAMPAIGN 
  • Global Recruiter Asia-Pacific, highly commended 2015 for BEST IN-HOUSE TRAINING 
  • INNOVATION LEADER in the China HR Industry, TOP HR awards 2015 
  • BANKING & FINANCIAL SERVICES Recruitment Company of the year in HONG KONG at the 2015 (and also the 2014) Recruitment International Asia Awards 
  • CANDIDATE CARE PROGRAMME OF THE YEAR at the 2014 Recruitment International Australia awards
  • BANKING & FINANCIAL SERVICES Recruitment Company of the year in JAPAN at the 2014 Recruitment International Asia Awards
  • Global Recruiter Asia-Pacific award 2014 for BEST IN-HOUSE TRAINING
  • Global Recruiter Asia-Pacific, highly commended 2014 for BEST MARKETING CAMPAIGN
  • TOP HR award: Best headhunter in China, 2013
Lionel Kaidatzis's picture
マネジング ディレクター
lionel@morganmckinley.co.jp

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