オファーを上積みすべき?

ナイジェル・ヴェリス March 19, 2020この記事を読む所要時間: 3分

オファーを上積みするのと、予算内で確保できそうな人材を採用するのと、どちらがベターでしょうか? 非常にデリケートな問題ですが、昨今の売り手市場では人材獲得に難儀している企業も決して少なくないでしょう。


限りある採用予算、他の社員とのバランス、一度出した条件をそう簡単には変えられない・変えたくないという会社の事情は様々です。

予算内での採用がもちろん一番の理想ですが、一方で予算にこだわり過ぎてミスマッチの人材を採用した場合のコストは予想以上に大きなものです。

ここではミスマッチがあった場合のコストがどのくらいなのか、考えてみましょう。

1.生産性の低下

採用した人物が不適だった場合、適切な人材を採用した場合に比べて同じ業務をこなすのにも時間がかかります。成果物の質にも差が出るでしょう。

この状態が数か月、一年と続くことを考えてみてください。損失は明確な数字となって現れるはずです。

2.ミスのリカバリーにかかるコスト

お客様に不適切な対応をしてしまった(もっとひどい場合は商談がつぶれてしまった、お客様を失ってしまった等)、やり方が間違っていて仕事をやり直さなくてはいけない、といった損失もあります。

3.研修やトレーニングのコスト

スキルセットがミスマッチだった、カルチャーが合わない、といった場合には、研修やトレーニングを行うのが常道でしょう。しかしこうした善後策にも、当然ながらコストが発生します。

4.チームモラルの低下

「腐ったミカンの法則」というのがあります。(英語では one bad apple spoils the bunch)箱の中に腐ったミカンが一つあると箱全部が駄目になってしまう、という意味ですが、組織にも同じことが言えるでしょう。

仕事のチェックややり直しなどは既存のメンバーに負担がかかりますし、やる気のなさは伝染したり軋轢を生んだり、チームをぎくしゃくさせる場合もあります。また、チームが疲弊してしまい、問題の人物ではなく周りの優秀なメンバーが辞めてしまうという非常にリアルな損失を生むリスクもあります。

5.再採用のコスト

社員を解雇するのは容易ではありません。「適所に異動させた、本人が退職を願い出た」というベストケースでも、再び採用活動に時間もリソースも割かなければいけません。応募者を募り、レジュメに目を通し、面接を重ね、条件交渉をして、というプロセスが待っています。


いかがでしたでしょうか。
人材採用にあたり、「この人しかいない」と思ったら多少柔軟に対応をしても、投資の元は取れそうです。同時にオファーを上積みするにしても、予算内で採用できるジュニア人材を採るにしても、「この人物で本当にいいのか」を見極めななければ、「高くつく」ことは言うまでもありません。

どの程度のオファーが妥当か迷ったら、Morgan McKinleyの2020年度版給与ガイドをどうぞ。業界や職種・経験年数ごとに市場の平均給与をまとめています。

Nigel Vellis's picture
マネージャー | IT 紹介部門
nvellis@morganmckinley.com

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