アセットマネジメント業界(投信投資顧問業界)の中途採用市場のまとめ(PART 2)

河野 次男 08 Dec 2017

前のブログで市場全体の動向についてご報告をさせて頂きました。PART 2として今回は主な職種の動向をお伝えいたします。

外資、日系の両方に共通して言える事はフロントオフィスの中では営業フロントの募集の多さにございます。年金営業のエリアは今年は比較的落ち着いておりましたが、金融法人、そして投資信託の営業(公募、サブアドバイザリーの両方)のポジションは非常に多くのニーズがございました。投信営業の中ではマンデートハンターのピュアな営業も普通に多くありましたが、セミナー講師のニーズも昨年と比較して明らかに増えております。

業界にいらっしゃる方であればそこは特に感じた事と思いますが、今年はヘッドレベルの人材も昨年と比較をしても多く動きました。来年も一部、動く事が予想される会社はございますが、今年ほどの動きは無いと予想しております。

また、補足をしますと、日系の会社でフロントの採用が多い理由は営業だけでなく、運用フロント(アナリスト、FM、PM等)の採用も今年は多かった事に起因しております。外資でインハウスの運用をする機会は少なくなってきておりますので。

ミドルオフィスのエリアではやはり、以下の職種が非常に採用が多かったです。
プロダクトスペシャリスト(プロダクトマネージャー、外部委託運用):債券、そして非流動資産のオルタナティブ関連が多い

先程、お話をさせて頂きました通り、営業の要員が増えておりますのでそれに伴ってRFP、マーケティング(資料作成、ブランディング等)のエリアでの採用は急増しておりました。

また、昨年と比較して商品開発のポジションは減少傾向にありました。今は金融庁の規制もあり、多くのファンドをローンチをする、という時代ではなくなっており、どちらかというと既存のファンドを大きくする、という流れになっておりますので2018年も商品開発のポジションが急に増加する、という事は無さそうです。

バックオフィスでは相変わらずですが、コンプライアンスのニーズはあるものの、人材があまりにも枯渇している為、こちらは採用を開始してもなかなか、すぐにクローズされないポジションの代表格でした。また、その為、アセットマネジメント業界のコンプライアンスのポジションはベースサラリーが上昇する傾向にあります。

その他ではレポーティング(投信、投資顧問の両方)や投信計理、投資顧問のオペレーションも安定的なニーズがあり、こちらは一年を通して採用は常にございます。ご存知の通り、アセットマネジメント業界ではレポーティング、オペレーションも含め、受託銀行にアウトソースをする傾向にありますが、ニーズは減っておらず、これは来年もそこまで変わらないと考えております。

ただ、採用に至る方々(オファーを頂ける方々の)の年齢層に関してはどうしても人材が一番薄い、20代~30代後半に集中をしておりますのでこの傾向も変わらないかと思います。
もちろん40代、50代でも採用は多くありますが、比較をしてしまうと少ないですね。

ご参考までにですが、少々センシティブなトピックになるのであまり詳細な記載はできませんが、今年、弊社では35~39歳までの層が一番オファーを頂く事が多くございました。

これからも弊社でアセットマネジメントの中途採用のマーケットリーダーとして頑張って参りますのでこれからも宜しくお願い致します。

また、今でもフロントからバックオフィスまで非常に幅広いニーズがございますのでいつでもお気軽にお問い合わせください。

来年初旬には弊社より2018年版アセットマネジメント業界給与ガイドも公式にリリースされますのでそちらもよろしければご確認下さい。サラリーの動向に関してもその際にブログを書かせていただく予定です。

今後とも宜しくお願い致します。

Tsuguo Kohno's picture
ディレクター | アセットマネジメント、プライベートバンク 紹介部門
tkohno@morganmckinley.co.jp

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